主婦のどさ回り〜柴又編〜

持ち物の生前整理と、下町暮らしと読書日記

ホッパーの部屋の無人感


エドワード・ホッパーの画集を借りた。社宅の近所の図書館を本棚代わりにさせてもらっている。


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ホッパーというと、美術の教科書で見たこともあるはずなのがこれ

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この、人がいるのに無人のような、ものがあるのに空っぽのような空気感はどこから来るのか。

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この部屋や

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この店の眩し過ぎる窓辺。この絵の中に入れたとて、ドアの向こうはどこまで行っても無人のような気さえしてくる。

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部屋を片付けるにあたって、このような状態まで極められたら立派なミニマリストと言えよう。
現実には無理だけれど。

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現実と非現実の境目にあるぐらいに無駄を削ぎ落とした部屋に暮らすことができたら、その時私はこの絵を真っ先に思い出すことだろう。


画集が欲しいなあと思ったけれどそれはやめて、いつか実物を見に行こうと決心した。